2008/07/29

膝・関節の痛み

【痛みの克服2。厄介な膝・関節の痛みは克服できるか】


----------今回取り上げた本----------------------------------
「痛みの治療」後藤文夫著 中公新書
著者は、麻酔科科学を専攻した、ペインクリニックの専門家です。
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前回は痛みの克服の歴史、モルヒネの登場や、痛みの原因、神経ブロックなどについて感想を述べました。

今回は、加齢と共に、多発する膝、関節痛についての読後感です。
◆-----薬の副作用、先人の知恵に学ぶ必要があるのでは?----◆

<引用です>
手足など四肢等膝や関節の痛みを訴える方は関節の障害によるものが多く、変形性関節症と慢性関節リュウマチはその代表です。

女性に多い慢性関節リュウマチは免疫の以上反応によって起こる遺伝的な病気と考えられていますが,予防法も治療法も確立しておらず、長期にわたって痛みに苦しむ病気です。

最初は、起床時に手足の関節が動かしにくく、こわばったような感じの症状から始まり、徐々に関節痛の部位が増え何ヶ所もの関節が腫れリウマトイド結節を認めるようになってきます。

1949年「ステロイドホルモン」の劇的な効果が米国のメイヨ・クリニックから報告され、炎症を抑え、膝や関節の痛みを軽減する特効薬として注目を浴びました。
しかし、ステロイドホルモンを使いつづけると、胃潰瘍が起こり、糖尿病を悪化させ、顔は丸く膨れ、感染が起こりやすく、骨がもろくなって骨折しやすいなどいろいろな副作用が起こるので、出来るかぎり少量を効果をみながら注意深く使用しなければなりません。

慢性関節リウマチの膝や関節の痛みの治療は消炎鎮痛剤が主体です。
これらの薬剤は痛み物質COX-2の生成を阻害して痛みをおさえるものです。

リウマチは自己免疫異常により起こることから免疫抑制剤(サラゾスルファピリジン、ブシラミン、メトトレキセートなど)が使用されます。
しかし、一方で免疫力を押さえるため、重篤な肺機能の障害を起こす肺線維症、間質性肺炎などの合併症も報告されており、試行錯誤の段階が続いています。

米国などでは、ヤナギの樹皮を用いた慢性関節リウマチの治療法が改めて見直され、専門家のあいだで話題になっています。安価で副作用の少ない薬の開発には、やはり紀元前の治療法にさかのぼって学ぶことが必要なのでしょか。
<引用終わり>

◆----- サプリメントの利用も対策の一つ-------◆

読後に感じたことは、膝や関節の痛みが慢性化する慢性関節リウマチの治療の難しさでした。
それに、薬の両刃としての副作用の克服がいかに難しいかも感じました。
また、紀元前の、人類の知恵に学ぶ必要が有ることを示唆しているのも印象的でした。

私の父は、リウマチでは無かったのですが、晩年は関節の変形による膝や関節の痛みと歩行困難に悩まされていました。膝・関節痛はなんとかならないかという実感をいつも抱いていました。

この日常的痛みを毎日、神経ブロックするわけにはいきません。
膝、関節の痛みや症状がひどい場合は、病院で治療を続けながら、これらサプリメントを利用するのも一つの選択肢とわたしは考えています。

最近の膝や関節の痛みに効果があるといわれている健康食品が幾つか有ります。

コンドロイチン、グルコサミン、鮫軟骨、キャッツクロー、などです。

◆コンドロイチン、グルコサミンは、ムコ多糖類の一種で、膝軟骨の成分です。
軟骨成分を補給し、関節の補強強化、修復を意図するものです。それにより痛みが抑制されるものです。

◆鮫軟骨は、軟骨成分の補強に加えて、血管新生を抑制して関節の補強を促すというものです。
関節の炎症を起こすと、肉芽が生まれそれが拡大します。この肉芽の中に血管が新生しその血管が更に軟骨を破壊します。この血管の新生を抑えて、膝や関節の痛みを克服しようとするものです。

◆キャッツクローは南米のハーブの一種です。
キャッツクローなどのハーブにはアルカロイド類が含まれており、これが消炎鎮痛効果をもたらします。
アルカロイドとは主に植物に多く含まれており、抽出精製されて鎮痛剤、麻酔剤として利用されています。前回触れたモルヒネなどもそうです。
キャッツクローには、関節リウマチの原因である、自己免疫の異状を改善する免疫調整機能も報告されています。膝や関節の痛みを抑え、免疫調整機能でリウマチの進行を抑えることが期待できるというものです。